異例の昇進

ある大手企業に勤める林田学という男性は、この会社の歴史を塗り替えました。
といいますのは、この企業では取締役クラスは、初代社長の直系の家族が上層部を固めているのですが、林田学は全く血縁関係もなかったにもかかわらず、実績だけで取締役にのぼりつめたのです。
彼は、最初は普通にこの企業に就職しました。
いわゆる団塊の世代ですし、景気も今のように悪くありませんでしたので、同期が何十人という中の一人でした。
地方勤務から始まりましたが、入社後最低でも10年はかかるといわれている関東圏での勤務に彼は5年で配属となりました。
さらに、そこからはとんとん拍子に課長、部長、関東圏支店長と進み、学歴から見ても、上層部との血縁から見ても、およそ取締役になれる要素はないのに、実績といいますか、人間性で取締役の座を勝ち取ったのです。
今では、退職してもお金の心配は無用なほどの稼ぎで、誰からも尊敬される立場となりました。
でも、彼のすばらしいところは、そんな飛躍的な昇進を経て、莫大な財産をも手に入れてるのにもかかわらず、おごらず、自分の地元や旧友を大切にしています。
そして、嫌味がなく、誰からも慕われ、本人も仕事が楽しくて仕方なく、人生の勝者にすらなっている彼を尊敬しない人はいないと思います。